自民党香川政経塾 運営に関する要望書 平成26年10月18日
平成26年10月18日
名誉塾長 平井卓也様塾長 斉藤勝範様顧問 磯崎仁彦様
電話番号:090-
【趣旨】1、第一講座:わが党の結党の理念、自民党のあるべき姿について
第二講座:わが国の安全保障政策について
この二講座を “テーマに則した講師(国会議員や著名な先生である必要はありません)”をお呼びして やり直して頂けますよう要望致します。
2、その際の講座の進行の見直しを要望致します。具体的には 意見交換や討論の時間を増やすこと。また、9月28日の講座内容を検証する時間を設けること。
3、上記2点をふまえて第三講座以降の運営に活かしていただくこと。去る9月28日に めでたく開講しました自民党香川政経塾ですが その講座内容が私の理解しております自民党の方針と異なるものでしたので、上記の要望を提出させて頂きます。
ご多忙とは存じますが具体的な理由を書き添えておきますので、 何卒お目通し頂きまして ご検討くださいますようお願い申し上げます。
【理由】
自民党香川県連HPの香川政経塾 塾生募集ページを確認しますと、【講師陣】の説明として「計6講座のテーマに則した講師となります」とあります。
先般 9月28日に開講した記念すべき香川政経塾の 第一講座 第二講座の演題は以下の通りでした。
第一講座:わが党の結党の理念、自民党のあるべき姿について
第二講座:わが国の安全保障政策について
そして、講師は河野太郎議員でしたが 憲法について講座内では一言も触れられませんでした。
少し長くなりますが、昭和三十年十一月十五日に出された【自由民主党 立党宣言 党の使命】から一部抜粋させて頂きます。
【国内の現状を見るに、祖国愛と自主独立の精神は失われ、政治は昏迷を続け、経済は自立になお遠く、民生は不安の域を脱せず、独立体制は未だ十分整わず、加えて独裁を目ざす階級闘争は益々熾烈となりつつある。
思うに、ここに至った一半の原因は、敗戦の初期の占領政策の過誤にある。占領下強調された民主主義、自由主義は新しい日本の指導理念として尊重し擁護すべきであるが、初期の占領政策の方向が、主としてわが国の弱体化に置かれていたため、憲法を始め教育制度その他の諸制度の改革に当り、不当に国家観念と愛国心を抑圧し、また国権を過度に分裂弱化させたものが少なくない。この間隙が新たなる国際情勢の変化と相まち、共産主義及び階級社会主義勢力の乗ずるところとなり、その急激な台頭を許すに至ったのである。】
つまり【共産主義から国を守り、占領政策の過ちをただし、国家として自主独立を掴み取るぞ】という意味だと考えます。正論です。
だからこそ 自民党の党是は自主憲法制定(憲法改正)だと理解しております。
繰り返しになりますが 講座では講師の口から憲法について一言も触れられる事はありませんでした。
第一講座は、わが党の結党の理念、自民党のあるべき姿について
という演題であったにも関わらずです。
質疑応答の時間に塾生が質問して初めて 憲法改正について語られましたが、それも以下のようなもので、結論から言うと憲法改正にかなり消極的な印象を受けました。
まず、「憲法○条改正」なら理解できるが、 ただ「憲法改正」では 何をどう変えたいのかわからないと「憲法改正」という言葉にケチをつけておられました。【共産主義から国を守り、占領政策の過ちをただし、国家として自主独立を掴み取る】為に憲法改正を党是としたはずです。
更には 憲法改正の自民党草案に対して、「親孝行」なんて言葉を入れるべきでは無い。人に言われてすることではない。と堂々と仰っていました。
当日配布して頂いた 平成22年綱領には「地域社会と家族の絆・温かさを再生する。」とありますが それも否定なさっております。
同綱領にはこのようなことも書いてあります。
「 勇気を持って自由闊達(かったつ)に真実を語り、協議し、決断する」
河野太郎議員につきましては自民党内にて「 勇気を持って自由闊達(かったつ)に真実を語り、協議し、決断する」ことを心より祈念致します。
次に ノートに纏めた講座内容を抜粋致します。(一言一句正確に書き遺したものではありません。意図を汲み取って書いた部分もありますし、意味のわからない部分もありました。)
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第二次世界大戦(大東亜戦争)で日本は悪いことをした。にも関わらず敗戦後日本は東京裁判に逃げ込んで戦争責任を逃れた。
だから中国や韓国(支那や朝鮮)から戦争責任を追求されても仕方がない。
米国グレンデールの従軍慰安婦像問題に関しても、過去に日本が悪いことをしたのだから仕方がない。細かい抗弁をするべきでは無い。米国での出来事に我が国政府がとやかく言うことではないし日本にとって得にならない。それに米国人はそんな事に興味すら無い。
韓国が反日だとする見方は一面的である。もっと落ち着いて全体を見るべきだ。
また日韓関係において竹島や慰安婦問題というのは重要度は高くない。
河野談話も見直す必要は無い。
河野洋平の息子だからと よく文句を言われるが、あれは宮澤内閣で決定されたものを官房長官談話として発表しただけのもの。
安倍内閣も踏襲しているのだからそのままで良い。
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いわゆる 自虐史観です。
自民党香川県連HPの香川政経塾塾生募集ページにある通り、河野太郎議員を“テーマに則した講師”であると政経塾としては判断していらっしゃったのですよね。
そして、講座内容は事前に把握していなかった。もしくは このような講座内容を“テーマに則した”講座だと判断していた ということになります。
おそらく前者だと思いますが、何れにしましても問題だと感じております。
河野太郎議員は 講座前の挨拶で このようなことも仰いました。
“ゆくゆくは政経塾の修了が自民党公認候補 公募の資格要件となるだろう”と。
それなら なおさら問題です。
党の方針と異なる講座を聴講することと引き換えに、(ゆくゆくの話ではありますが) 公募資格を与えるのが政経塾の役目なのでしょうか?
全国の政経塾で もし自虐史観に染められてしまった塾生が、自民党公認候補として出馬をし 当選すれば、それは国益を損ねます。
塾生がそれぞれの生活に戻って 政経塾で教わった党の方針と違う憲法観を周囲に吹聴すれば憲法改正は遠のきます。
話は戻りますが 前述しました自民党香川県連HPの香川政経塾 塾生募集ページを開くとまず目に入るのが
「未来を語る、自ら変える」
という大きく書かれたキャッチフレーズです。
http://www.jimin-kagawa.jp/wp-content/uploads/2014/07/seikeijuku-boshu_20140716.pdf
「未来を語る、自らを変える」ために香川政経塾が誕生したのであれば 政経塾が自らを変えなければ国益を損ねます。
宝塚市が従軍慰安婦謝罪決議という過ちを撤回したように、間違いはきちんと正しておいて 未来を語らねばなりません。
上記の理由から冒頭にあります要望を提出させて頂きます。
一塾生として、自民党香川政経塾の発展を願い 勇気を持って自由闊達(かったつ)に真実を語ることが 、ひいては我が国の発展の一助になると信じて このような挙に出ました。何卒 協議し、決断して頂けますようお願い申し上げます。
https://www.facebook.com/notes/林-貴史/自民党香川政経塾-運営に関する要望書/726824284075919
こんばんは かけだしロビイストのチャンです。
河野太郎議員の講座を受講したことは 私の財産となりました。
上記のような要望書を初めて書き、自民党香川県連の方や同期の塾生と様々なお話をさせて頂く機会を得まして、 最終的には、円満に修了させていただくことが出来ました。
河野太郎議員の講座には全く納得しておりませんが、自民党香川政経塾には心より感謝いたしております。
第二期政経塾が10月よりスタートします。
自民党香川政経塾の更なる充実と発展を心より祈念致します。
“かけだしロビイスト”
“全日本 青空高く日の丸掲げ!推進委員会委員長”
これまでの流れは以下の通りです。