自民党の中堅議員の歴史知識がどの程度のものかということを知る一例を、香川県にお住まいの林貴史さんが書いているのでシェアーさせていただく。林さんは、自民党員ではないが、香川県で初めて開講された自民党政経塾に第一期生として入塾した。その内容があまりに酷く、広く現状を知っていただきたいと希望されている。
講師は河野太郎議員で、<第一講座 わが党の結党の理念、自民党のあるべき姿について><第二講座 わが国の安全保障政策について>だったのだが、蓋をあけると河野太郎議員の個人演説会。以下の主旨の歴史認識を披露したという。林さんは、河野談話見直しについて質問したが、父親の擁護と自虐史観で返答されたとのことだ。以下は、林貴史さんのタイムラインからコピーし、若干の編集をしたものである。
【河野太郎議員の歴史認識にかんする主旨は以下の通りでした。
<第二次世界大戦(大東亜戦争)で日本は悪いことをした。にも関わらず敗戦後 日本は東京裁判に逃げ込んで戦争責任を逃れた。だから中国や韓国(支那や朝鮮)から戦争責任を追求されても仕方がない。
米国グレンデールの従軍慰安婦像問題に関しても、過去に日本が悪いことをしたのだから仕方がない。細かい抗弁をするべきでは無い。米国での出来事に我が国政府がとやかく言うことではないし 日本にとって得にならない。それに米国人はそんな事に興味すら無い。
韓国が反日だとする見方は一面的である。もっと落ち着いて全体を見るべきだ。
また日韓関係において竹島や慰安婦問題というのは重要度は高くない。
河野談話も見直す必要は無い。河野洋平の息子だからと、よく文句を言われるが、あれは宮澤内閣で閣議決定された[閣議決定は間違い。下記の注記を参照して下さい。ー藤岡]ものを官房長官談話として発表しただけのもの。安倍内閣も踏襲しているのだからそのままで良い。>
*注記 林 貴史 【皆様へお詫び】評論家の山際澄夫氏から、閣議決定はされていないので、そこは私の聞き間違いじゃないかとのご指摘を頂きました。
調べてみましたら河野太郎議員の公式ブログに 【河野談話は閣議決定されていません】との記述がありましたので、指摘された通り 私の聞き間違いです。
申し訳ありませんでした。ブログには河野談話は【内閣の責任で出した談話だということは間違いありません】とも書いてありますので、「あれは宮澤内閣で決定されたものを官房長官談話として発表しただけのもの」と訂正させていただきます。(コメントから、一部省略して引用しました。ー藤岡)
重要な部分について私に間違いがあり、心よりお詫び申し上げます。
私は安倍政権を支持し愛国心の発露として 政経塾に申し込んだのですが、前途多難な船出となってしまいました。
(一言一句正確に書き遺したものではありません。意図を汲み取って書いた部分もありますし、意味のわからない部分もありました。ですので、河野太郎議員御本人 あるいは政経塾、塾の参加者から ここは講義内容と違うよという御指摘がありましたら お詫びして訂正致しますのでコメント欄にお書きください。)
御本人は 自民党は中道右派でなければならないとも仰っていました。苦痛と憤りを伴うしんどい2講義でした。
歴史の縦糸を断ち、国家観を持たないその男から発せられる言葉は、悪寒がするほど不気味で気持ちの悪いものでした。会場を寒く感じたのは空調が効きすぎていたせいだけではないらしい。
緊張して言いたいことをうまく喋れませんでしたが、質疑応答の時間に「河野談話見直し」について質問してみました。結論だけ記すと、その必要は無いとの御見解のようでした。
河野洋平の息子だから駄目なんじゃなくて、河野太郎が駄目だということが改めてよくわかりました。その男を内包する自由民主党。安倍総理の足をひっぱらないでくださいね河野太郎行政改革推進本部長。
河野太郎議員が国会に必要の無い人物であるということはよくわかりましたが、問題はこのような認識に至る「戦後教育」にあると思います。
それと、「自民党党本部」。
次回は平沢勝栄議員だそうです。テレビによく出る知名度の高い講師を送り込めば田舎の塾生は有難がるだろうとでもお思いなのでしょうか。塾生を舐めていると思います。
愛国心の発露として参加させていただいた政経塾で敵愾心を燃やすとは皮肉ですね。やはり自民党は懐が広くて節操が無い。問題の深刻さを再認識した1日でしたし、敵を知るという意味で大変勉強になりました。】